RBL(Realtime Blackhole List)

メールサーバー | IT用語集

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RBLとは

RBL(Realtime Blackhole List)は、スパム送信元として報告されたIPアドレスをリスト化したブラックリストです。DNSBL(DNS-based Blackhole List)とも呼ばれ、メールサーバーがスパムを受信拒否する判断材料として広く使用されています。

RBLの仕組み

DNS照会による判定

RBLは、DNSベースで提供されます。メールサーバーは、送信元IPアドレスを逆順に変換してRBLサーバーに問い合わせます:

# IPアドレス: 192.0.2.100
# RBL: zen.spamhaus.org

# DNS照会
dig 100.2.0.192.zen.spamhaus.org

# リストに登録されている場合
→ 127.0.0.2(応答あり)
# リストに登録されていない場合
→ NXDOMAIN(応答なし)

主要なRBLサービス

サービス 説明
Spamhaus ZEN 最も信頼されているRBL
Barracuda リアルタイムスパム検出
SORBS 複数のブラックリストを統合
URIBL URL/ドメインベースのリスト

自社メールサーバー運用への応用

Postfixでの設定

# main.cf - RBLチェック有効化
smtpd_recipient_restrictions = 
  permit_mynetworks,
  permit_sasl_authenticated,
  reject_rbl_client zen.spamhaus.org,
  reject_rbl_client bl.spamcop.net,
  reject_rhsbl_reverse_client dbl.spamhaus.org,
  reject_unauth_destination

複数RBLの併用

複数のRBLを設定することで、検出精度を向上させます:

# 推奨設定
reject_rbl_client zen.spamhaus.org
reject_rbl_client b.barracudacentral.org
reject_rbl_client bl.spamcop.net

Rspamdでの設定

Rspamdでは、RBLチェックが標準で有効です:

# /etc/rspamd/local.d/rbl.conf
rbls {
  spamhaus {
    symbol = "RBL_SPAMHAUS";
    rbl = "zen.spamhaus.org";
  }
  barracuda {
    symbol = "RBL_BARRACUDA";
    rbl = "b.barracudacentral.org";
  }
}

RBL登録の確認と解除

登録確認方法

# 自社IPアドレスのRBL登録確認
dig 100.2.0.192.zen.spamhaus.org

# オンラインツール
https://www.spamhaus.org/lookup/
https://mxtoolbox.com/blacklists.aspx

登録されてしまった場合の対処

  1. 原因特定: スパム送信の原因を調査・修正
  2. セキュリティ対策: 不正アクセス防止、SPF/DKIM設定
  3. 解除申請: 各RBLサービスのWebサイトから申請
  4. 再発防止: 認証強化、レート制限、監視強化

RBL使用時の注意点

誤検知のリスク

  • 共有IP問題: VPS/クラウドの共有IPが登録されるケース
  • 過剰反応: 厳格すぎるRBLは正常メールもブロック
  • 古い情報: 解決済みの問題が残っているケース

ベストプラクティス

  • 信頼性の高いRBLのみ使用: Spamhaus、Barracuda推奨
  • スコアリング方式: 即時拒否ではなく、スコアに加算
  • 定期監視: 自社IPのRBL登録状況を定期チェック
  • PTRレコード設定: 逆引きDNS設定で信頼性向上

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まとめ

RBLは、スパム対策の基本的かつ効果的な手法です。自社メールサーバーでは、信頼性の高いRBLの活用自社IPの定期監視が重要です。SPF/DKIM設定、PTRレコード設定、認証強化を組み合わせることで、RBL登録を未然に防ぎ、安全なメール環境を維持できます。

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