RTX 4080

概要

RTX 4080は、NVIDIA社が開発した高性能コンシューマー向けGPUです。ローカルLLM(大規模言語モデル)の運用において、性能とコストパフォーマンスのバランスに優れた選択肢として位置づけられています。

16GBのVRAMと9728個のCUDA Coresを搭載し、中規模から大規模なAIモデルでも効率的な推論処理を実現します。

主要スペック

  • VRAM: 16GB GDDR6X
  • CUDA Cores: 9,728個
  • RT Cores: 76個(第3世代)
  • Tensor Cores: 304個(第4世代)
  • ベースクロック: 2,205 MHz
  • ブーストクロック: 2,505 MHz
  • メモリ帯域幅: 716.8 GB/s
  • 消費電力: 320W(TGP)

ローカルLLMでの性能

適用可能モデル

16GBのVRAMにより、以下のモデルを快適に実行できます:

  • Llama 2 7B(FP16): 余裕のある実行
  • Llama 2 13B(FP16): 実用的な速度で動作
  • Code Llama 34B(INT4量子化): 中程度の速度
  • Vicuna 13B(FP16): 高速な対話生成
  • Mistral 7B(FP16): 最適化された性能

パフォーマンス指標

  • Llama 2 7B: 約60-80 tokens/秒
  • Llama 2 13B: 約35-50 tokens/秒
  • Code Llama 34B(4bit): 約15-25 tokens/秒

RTX 4090との比較

性能差

  • VRAM: 16GB vs 24GB(RTX 4090)
  • CUDA Cores: 9,728 vs 16,384(約60%の性能)
  • 消費電力: 320W vs 450W(約30%省電力)
  • 価格: 約30-40%安価

適用シナリオ

  • RTX 4080推奨: 13B以下のモデル中心、コスト重視
  • RTX 4090推奨: 30B以上のモデル、最高性能重視

推奨構成

システム要件

  • CPU: Intel Core i5-12600K以上またはAMD Ryzen 5 5600X以上
  • RAM: 32GB以上(DDR4-3200以上推奨)
  • 電源: 750W以上(80+ Gold認証推奨)
  • PCIe: PCIe 4.0 x16スロット
  • ケース: 2.5スロット占有対応、適切な排気

開発環境

  • CUDA: 12.0以上
  • PyTorch: 2.0以上(CUDA対応版)
  • Transformers: 4.30以上
  • bitsandbytes: 量子化ライブラリ

コストパフォーマンス分析

優位性

  • 価格対性能比: RTX 4090の約70%の性能で60%の価格
  • 電力効率: 1Wあたりの性能でRTX 4090を上回る
  • 発熱・騒音: より静音で温度管理が容易

制限事項

  • 大規模モデル: 30B以上は量子化が必須
  • マルチモーダル: 複雑な画像+テキスト処理では制限
  • バッチ処理: 同時処理可能な要求数に制限

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