Zoom

コミュニケーションツール | IT用語集

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Zoomとは

Zoomは、ビデオ会議・Web会議を中心とした統合コミュニケーションプラットフォームです。2011年に設立され、特にコロナ禍においてリモートワークや教育分野で急速に普及しました。高品質な音声・映像通話、画面共有、ウェビナー、チャット機能を提供します。

Zoomの特徴は、使いやすさと高品質な通話品質です。2023年時点で、世界中で月間アクティブユーザー数が3億人を超えています。

主な機能

1. ビデオ会議

最大1,000人まで参加可能なビデオ会議を開催できます。HD・フルHD画質での映像通話、画面共有、録画機能、バーチャル背景など、豊富な機能を提供します。

2. ウェビナー

最大50,000人の視聴者を対象としたウェビナーを開催できます。プレゼンテーション、Q&A、投票、チャットなど、インタラクティブな機能を利用できます。

3. 画面共有

デスクトップ、特定のアプリケーション、ホワイトボード機能などを共有できます。注釈機能により、共有画面上で直接書き込みやマーキングが可能です。

4. チャット機能

会議中のテキストチャット、ファイル共有、プライベートメッセージなど、多様なコミュニケーション機能を提供します。

5. 録画・録音

会議の録画・録音機能により、後から内容を確認できます。クラウド録画では、自動的に文字起こしも生成されます。

料金プラン

Basic(無料)

最大100人、40分制限の会議、画面共有、チャット機能

Pro

月額20,100円(最大100人、時間無制限、クラウド録画1GB)

Business

月額26,900円(最大300人、管理機能、社用電話、クラウド録画5GB)

Enterprise

月額32,300円(最大500人、高度な管理機能、無制限クラウド録画)

ビジネスへの導入効果

生産性向上

リモートワークの普及により、移動時間の削減と効率的な会議運営が可能になります。Zoom導入企業では、平均30%の移動コスト削減を実現しています。

グローバル連携

世界中の拠点やパートナーとリアルタイムでコミュニケーションが取れ、国際的なプロジェクトや取引が促進されます。

コスト削減

従来の電話会議システムや出張費用と比較して、大幅なコスト削減が可能です。

技術的特徴

高品質な音声・映像

独自のコーデック技術により、低帯域でも高品質な通話を実現します。自動的に帯域幅を調整し、最適な通話品質を維持します。

クロスプラットフォーム対応

Windows、Mac、Linux、iOS、Android、Web版など、あらゆるプラットフォームで利用可能です。

スケーラビリティ

小規模なチーム会議から大規模なウェビナーまで、ニーズに応じてスケールできます。

セキュリティ

エンドツーエンド暗号化

AES 256-bit暗号化により、会議の内容を保護します。有料プランでは、エンドツーエンド暗号化も利用可能です。

アクセス制御

会議室のパスワード設定、待機室機能、参加者の管理など、セキュリティを重視した機能を提供します。

導入事例

教育機関

世界中の大学や学校がZoomを活用したオンライン授業を実施しています。双方向性のある授業、グループワーク、オフィスアワーなど、多様な教育シーンで活用されています。

企業会議

フォーチュン500企業の90%以上がZoomを活用しています。役員会議、全社会議、プロジェクト会議など、あらゆる会議でリモート参加が可能になっています。

医療・ヘルスケア

遠隔医療、医師間の連携、患者とのコンサルテーションなど、医療分野でも広く活用されています。HIPAA準拠の機能により、患者情報の保護も可能です。

競合他社との比較

Microsoft Teams、Google Meet、Cisco Webexなどの競合サービスと比較した場合、Zoomの特徴は以下の通りです:

  • 使いやすさ:直感的なインターフェースと簡単な操作
  • 通話品質:業界トップクラスの音声・映像品質
  • スケーラビリティ:小規模から大規模まで対応
  • 専門性:ビデオ会議に特化した豊富な機能
  • 信頼性:高い稼働率と安定性

AI機能・将来性

Zoom AI Companion

会議の要約、アクションアイテムの抽出、リアルタイム翻訳など、AI機能を活用した生産性向上機能を提供します。

メタバース連携

VRヘッドセットを活用した3D会議室など、次世代コミュニケーションへの取り組みも進めています。

導入・運用のベストプラクティス

1. 段階的導入

小規模なチームから始めて、使い方を習得しながら全社展開を進めます。

2. セキュリティ設定

会議室のパスワード、待機室機能を活用し、不正アクセスを防止します。

3. 利用ルール策定

会議の進行方法、録画の取り扱い、参加者のマナーなど、組織内での利用ルールを明確化します。

まとめ

Zoomは、ビデオ会議・Web会議分野のリーディングプラットフォームとして、リモートワークや教育分野の発展に大きく貢献しています。使いやすさと高品質な通話品質を両立し、小規模なチーム会議から大規模なウェビナーまで幅広く対応できる点が特徴です。AI機能の強化や次世代技術への取り組みにより、今後もコミュニケーションの進化をリードしていくことが期待されます。

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