Wi-Fi 6とは
Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)は、2019年に標準化された最新の無線LAN規格です。従来のWi-Fi 5(802.11ac)と比べて、最大通信速度が約4割向上し、9.6Gbpsに達します。また、多数のデバイスが同時接続する環境でも安定した通信を実現する技術が導入されています。
OFDMA技術
Wi-Fi 6の重要な技術であるOFDMA(直交周波数分割多元接続)により、周波数帯域を細かく分割して複数のデバイスに同時割り当てができます。これにより、多数のデバイスが接続されている環境でも、効率的な通信が可能になり、遅延が大幅に削減されます。
MU-MIMOの進化
Wi-Fi 6では、MU-MIMO(マルチユーザーMIMO)が上りリンクでもサポートされました。最大8台のデバイスと同時通信が可能で、混雑した環境でもスムーズなデータ転送を実現します。これは、オフィスや公共スペースで特に効果を発揮します。
Target Wake Time(TWT)
TWT機能により、デバイスのスリープスケジュールを最適化できます。IoTデバイスやスマートフォンのバッテリー寿命が最大30%延びるとされ、モバイルデバイスの実用性が向上します。
Wi-Fi 6Eの登場
Wi-Fi 6Eは、6GHz帯(5925-7125MHz)を追加で利用できるWi-Fi 6の拡張版です。従来の2.4GHzと5GHz帯に加えて、新たに1.2GHzの帯域幅が利用可能になり、混雑のない高速通信環境を提供します。
活用シーン
Wi-Fi 6/6Eは、4K/8K動画ストリーミング、オンラインゲーム、VR/ARアプリケーション、スマートホーム、オフィスネットワークなど、高速・安定した通信が求められる幅広い分野で活躍します。
