準委任契約

フリーランス実務 | IT用語集

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準委任契約とは

準委任契約とは、法律行為以外の事務処理を委託する契約形態で、民法第656条で規定されています。成果物の完成ではなく、業務の遂行(善管注意義務を果たすこと)に対して報酬が支払われる契約です。

準委任契約の特徴

核心的な特徴

  • 善管注意義務: 一般的な注意をもって業務を遂行する義務
  • プロセス重視: 成果物ではなく業務遂行そのものが目的
  • 時間軸での報酬: 時間単価、月額報酬などが一般的
  • 継続性: 長期間にわたる継続的な業務が多い

請負契約との違い

項目 準委任契約 請負契約
目的 業務の遂行 成果物の完成
責任 善管注意義務 成果物完成義務
報酬 時間・期間ベース 成果物ベース
瑕疵担保 原則なし あり

適用される業務例

システム開発・運用

  • システムの保守・運用
  • 継続的な機能改修
  • 技術調査・検証
  • インフラ監視

コンサルティング

  • 経営戦略立案支援
  • 業務プロセス改善
  • 技術アドバイザリー
  • プロジェクト管理

クリエイティブ業務

  • 継続的なデザイン業務
  • コンテンツ制作・更新
  • マーケティング支援
  • SNS運用代行

報酬形態

時間単価制

実際に働いた時間に対して報酬を支払う方式。システム開発やコンサルティングで一般的です。

  • メリット: 作業量に応じた適正な報酬
  • デメリット: 収入の予測が困難
  • 相場: エンジニア:3,000〜10,000円/時間

月額固定制

一定期間(通常1ヶ月)に対して固定報酬を支払う方式。継続的な業務で採用されます。

  • メリット: 収入が安定する
  • デメリット: 作業量変動のリスク
  • 相場: 30万円〜150万円/月

⚠️ 注意すべきポイント

  • 作業時間の管理: 時間の記録・報告体制を整備する
  • 成果の可視化: 定期的な進捗報告で価値を示す
  • 契約更新の準備: 契約期間終了前に更新条件を協議
  • 偽装請負の回避: 指揮命令を受けすぎないよう注意

契約時のチェックポイント

💡 重要確認事項

  • 業務内容の明確化: どこまでが業務範囲なのかを明確にする
  • 報告義務の範囲: 報告頻度や形式を決める
  • 作業場所・時間: 自由度がどの程度あるか確認
  • 契約期間と更新: 自動更新の可否を確認
  • 中途解約条件: 双方の解約条件を明文化

まとめ

準委任契約は、フリーランスが継続的な業務で安定的な収入を得やすい契約形態です。ただし、成果物の完成責任がない分、継続的な価値提供と信頼関係の構築が重要になります。契約条件をしっかりと確認し、適切な業務遂行を行うことで、長期的な協業関係を築くことができます。

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