ユニファイドメモリとは
ユニファイドメモリ(Unified Memory)は、CPU、GPU、NPUが同じメモリ空間を共有するアーキテクチャです。従来の独立メモリ構成と異なり、プロセッサ間のデータコピーが不要になり、データ転送の高速化とメモリ効率の向上を実現します。AI PCでのシームレスなプロセッサ連携を可能にする重要技術です。
従来のメモリ構成との違い
| 項目 | 従来型(独立メモリ) | ユニファイドメモリ |
|---|---|---|
| メモリ構成 | CPU RAM + GPU VRAM | 共有メモリプール |
| データ転送 | CPU↔GPUコピー必要 | コピー不要(共有) |
| 速度 | 転送オーバーヘッドあり | 高速アクセス |
| メモリ効率 | 重複データあり | 効率的(重複なし) |
メリット
- 高速化:プロセッサ間のデータ転送が不要
- 低遅延:メモリコピーのオーバーヘッド削減
- メモリ効率:同じデータを複数持つ必要がない
- プログラミング簡素化:開発者がデータ転送を意識不要
AI PCでの活用
ハイブリッドAIアーキテクチャでは、CPU/GPU/NPUが連携してAI処理を実行しますが、ユニファイドメモリにより以下が可能:
- シームレスな処理切り替え:NPU→GPU→CPUへの処理移行が高速
- メモリ節約:限られたRAMを効率的に活用
- 大規模モデル実行:より大きなSLMを実行可能
採用プロセッサ
- Intel Core Ultra(Lunar Lake):部分的に採用
- Qualcomm Snapdragon X:完全なユニファイドメモリ
- Apple Silicon(M1/M2/M3):完全なユニファイドメモリ(参考)
まとめ
ユニファイドメモリは、CPU、GPU、NPUが同じメモリを共有することで、データ転送を高速化し、メモリ効率を向上させる技術です。AI PCのハイブリッドAIアーキテクチャにおいて、プロセッサ間のシームレスな連携を実現する重要な技術です。
