Recall機能とは
Recallは、Copilot+ PC専用のAI機能で、PC上で過去に見た画面やドキュメント、WebページをAIが自動的にスクリーンショットとして記録し、自然言語で検索できる革新的な機能です。「先週見たあの青いグラフの資料」といった曖昧な記憶からでも、AIが該当する画面を瞬時に探し出してくれます。
Recallの仕組み
1. 自動スクリーンショット
Recallは、PC操作中に数秒ごとに画面のスナップショットを自動撮影します。ただし、以下は記録されません:
- InPrivateブラウジング、シークレットモード
- DRM保護されたコンテンツ(Netflix、Amazon Primeなど)
- パスワード入力画面
- ユーザーが除外指定したアプリ・サイト
2. AIによる画像認識・テキスト抽出
NPUを使用して、スクリーンショット内の以下を認識・抽出します:
- テキスト:OCRで文字を抽出
- 画像内容:グラフ、図、写真の内容を理解
- UI要素:ボタン、メニュー、ウィンドウタイトル
- 文脈:前後の操作との関連性
3. ローカルデータベースに保存
すべてのデータはPC内部のみに保存され、クラウドには送信されません。暗号化されたデータベースに格納されます。
Recallの使い方
検索方法
- 自然言語検索:「先週見た売上グラフ」「赤いボタンがあった画面」
- キーワード検索:「プロジェクトA」「山田太郎」
- 時系列検索:「昨日の午後」「3日前」
- アプリ指定検索:「PowerPointで見たスライド」
タイムライン表示
検索結果はタイムライン形式で表示され、以下が可能:
- 前後の画面を確認
- 該当画面を再度開く
- 関連する他の画面を表示
- 特定の画面を削除
プライバシーとセキュリティ
データ保護
- ローカル保存のみ:クラウド送信なし
- 暗号化:BitLockerと連携した暗号化
- アクセス制限:Windows Helloによる認証必須
- 自動削除:設定した期間後に古いデータを自動削除(デフォルト3ヶ月)
ユーザーコントロール
ユーザーは以下を完全にコントロールできます:
- 一時停止:記録を一時的に停止
- 削除:特定の時間帯・アプリのデータを削除
- 除外設定:特定のアプリ・Webサイトを記録対象から除外
- 完全無効化:Recall機能自体をオフ
実用例
ビジネスシーン
- 会議資料の再検索:「先月の営業会議で見た売上グラフ」
- メール内容の想起:「山田さんからのメールに添付されていたPDF」
- Web情報の再発見:「昨日見た競合他社のWebサイト」
- 作業履歴の確認:「午前中に作業していたExcelファイル」
クリエイティブワーク
- 参考画像の再検索:「先週見たデザイン参考サイト」
- 制作過程の振り返り:「3日前のデザイン案」
- インスピレーション源:「あの配色が使われていた画面」
学習・研究
- 資料の再発見:「論文執筆時に見た参考文献」
- 学習内容の復習:「先週学習したプログラミングコード」
- 情報源の特定:「このデータはどこで見たか」
必要なスペック
Recall機能を利用するには:
- Copilot+ PC認定デバイス:NPU 40 TOPS以上
- Windows 11 24H2以降:最新バージョンが必要
- ストレージ:最低50GB以上の空き容量(記録期間により異なる)
- メモリ:16GB以上推奨
従来の検索機能との違い
| 機能 | 従来の検索 | Recall |
|---|---|---|
| 対象 | 保存されたファイルのみ | 見たすべての画面 |
| Web履歴 | ブラウザ履歴のみ | 画面内容まで検索 |
| 検索方法 | ファイル名・フォルダ | 画面内容・文脈 |
| 画像検索 | 不可 | 画像内容も検索可能 |
まとめ
Recall機能は、PC操作履歴をAIで記録・検索する革新的な機能で、Copilot+ PCの目玉機能の一つです。「あれ、どこで見たっけ?」という悩みを解決し、情報検索の生産性を大幅に向上させます。
プライバシーに配慮した設計(ローカル保存、ユーザーコントロール)により、安心して利用できます。特に多くの情報を扱うビジネスパーソン、クリエイター、研究者にとって、作業効率を大きく改善するツールとなるでしょう。
