AMD Ryzen AIとは
AMD Ryzen AIは、AMDが2024年に発表したNPU搭載プロセッサシリーズです。XDNA技術を採用したNPUにより、最大50 TOPSという業界トップクラスのAI性能を実現し、Copilot+ PC認定を取得しています。Intel Core UltraやQualcomm Snapdragon Xと競合する次世代AI PC向けプロセッサです。
主要モデルとスペック
Ryzen AI 9 HX 370:12コア(Zen 5)、最大5.1GHz、NPU 50 TOPSRyzen AI 9 HX 375:12コア、最大5.1GHz、NPU 50 TOPS、統合55 TOPSRyzen AI 9 365:10コア、最大5.0GHz、NPU 50 TOPSRyzen AI 7 PRO 360:8コア、最大5.0GHz、NPU 50 TOPS
XDNA技術の強み
XDNAは、AMDが買収したXilinx社のAI技術を統合したものです。以下の特徴があります:
- 高効率演算:低消費電力で50 TOPSを達成
- 適応型処理:ワークロードに応じて動的に最適化
- 汎用性:様々なAIモデルに対応
- ROCmサポート:AMDのオープンソースAIフレームワーク
Intel Core Ultraとの比較
| 項目 | AMD Ryzen AI | Intel Core Ultra |
|---|---|---|
| 最大NPU性能 | 50 TOPS | 48 TOPS |
| グラフィック | Radeon 890M(強力) | Arc Graphics(中程度) |
| 価格 | 中~高 | 中~高 |
| 消費電力 | 15-54W(TDP) | 8-30W |
| ゲーム性能 | ◎ 高性能 | ○ 中程度 |
パソコン選びのポイント
AMD Ryzen AIが適している用途
- クリエイター:50 TOPSの高性能NPU + Radeon 890Mの強力なGPU
- ゲーマー:Radeon 890Mで軽量~中程度のゲームも快適
- AI開発者:ROCm(AMDのAIフレームワーク)対応
- マルチタスク:12コア/24スレッドの高性能CPU
Intel Core Ultraが適している用途
- ビジネス:低消費電力で長時間バッテリー駆動
- 軽量PC:薄型・軽量デザインを優先
- OpenVINO開発:Intel最適化ツールキット利用
Radeon 890Mの性能
AMD Ryzen AI搭載モデルには、Radeon 890M統合GPUが搭載されています。この GPUは:
- RDNA 3.5アーキテクチャ:最新世代のグラフィック技術
- 16 CU(Compute Units):最大2900MHz動作
- ゲーム性能:フルHD解像度で中設定のゲームが可能
- 動画編集:4K動画のエンコード・デコード高速化
2026年のラインナップ拡充
CES 2026では、AMD Ryzen AIシリーズのさらなる拡充が発表されています:
- Strix Halo:16コア、NPU 60+ TOPS予定(2026年後半)
- デスクトップ版:Ryzen AI 9000シリーズ(デスクトップPC向け)
- エントリーモデル:Ryzen AI 5シリーズで価格帯拡大
まとめ
AMD Ryzen AIは、50 TOPSという最高クラスのNPU性能で、AI PCの性能を重視するユーザーに最適です。特にクリエイティブワークとAI処理を両立させたい場合、強力なRadeon 890M GPUとの組み合わせが魅力です。
パソコン選びでは、グラフィック性能も重視する場合はAMD Ryzen AI、バッテリー駆動時間や軽量性を重視する場合はIntel Core Ultraを選ぶのが良いでしょう。
