祝!Cursor2.0爆誕!でも!?

2025年10月30日 | AI開発

祝!Cursor2.0爆誕!でも!?

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Cursor 2.0がやってきた!

Cursor 2.0がリリースされました。AI駆動型コーディングの新時代を謳うこのアップデート、確かに開発体験は劇的に進化しています。最大8つのエージェントを並列実行できる新インターフェース、4倍高速な新モデル「Composer」、そしてブラウザツールの正式リリース。

正直、最初に触った時は「これはすごい!」と興奮しました。複数のバグ修正を同時に進めたり、フロントエンドの調整をエージェントが自動でテストしてくれたり。「AI開発の未来がここにある」と感じました。

でも、使ってみてわかった「でも」の部分

しかし、実際に数日使い込んでみると、いくつか気になる点が見えてきました。これらは決してCursor 2.0を否定するものではなく、むしろ「自分の使い方に合っているか」を考える良い機会になりました。

定額プランに入っている人には経済的メリットがない

私はすでにClaude ProとOpenAIの定額プランに加入しています。月額で両方合わせて約33,000円ほど払っています。これで両方のAPIが使い放題になるわけですが、Cursor 2.0を使うには別途Cursorの有料プランが必要です。

つまり、既存の定額プランとは別に、Cursorにもお金を払う必要があるんです。「あれ、自分が持っているClaude Proのアカウント、活かせないの?」というのが正直な感想でした。

経済的な観点から見ると、すでに定額プランに加入している人にとっては、追加コストが発生する仕組みになっています。この点は、予算を気にする個人開発者や小規模チームにとって、少し考えものかもしれません。

並列は8並列まで、しかも干渉する

「最大8つのエージェントを並列実行可能」という機能は確かに魅力的です。でも実際に使ってみると、8つという制限が意外と早く訪れることがわかりました。

例えば、大規模なリファクタリングを複数のモジュールで同時に進めたい場合。フロントエンド3つ、バックエンド3つ、データベース関連2つ、と思ったらもう8つです。「あと2つ追加したいな」と思っても、待つしかありません。

さらに、Git worktreeを使って独立したコードベースで動かせるとは言え、同じマシン上で8つのエージェントが動くと、リソースの競合も気になります。メモリやCPUの使用率が上がって、他の作業に影響が出ることもありました。

クラウド環境での制限が多い

Cursor 2.0のCloud Agentsは「99.9%の信頼性と即座の起動」を実現するとされていますが、これはあくまでCursorが提供するクラウド環境での話です。

私のように、自分のAWS環境やGCPで開発環境を構築している場合、その恩恵を受けにくいんです。SelfHostedな環境で、自分のインフラを使いたい。でもCursor 2.0は基本的にクラウドベースの同期的な処理を前提としているため、非同期でバックグラウンド実行するような柔軟性が少ないと感じました。

SelfHostedだからこそできることって、実はたくさんあるんです。例えば、自分のサーバーなら自由にソフトウェアを入れられます。ディレクトリ操作も完全に自由。つまり、Task1がTask2のディレクトリを覗くこともできるし、同じ物理ホスト上でSelfHostすれば、共有ディスクスペースを活用できます。

ネットワーク経由で共有素材をやりとりするより、ローカルの共有スペースを使った方がはるかに高速です。実際、私は共有スペースにGitHubからベアクローンを作成して、各タスクのローカル環境にはWorktreeで小さくブランチを切り出す方法を使っています。これによって、高速かつ省スペースな開発環境が実現できるんです。

特に、セキュリティ要件が厳しいプロジェクトや、クライアントのネットワーク内で作業する必要がある場合、クラウドにコードを送ることができないケースもあります。こういった柔軟性は、SelfHostedならではの強みです。クラウドベースのサービスでは、この種のディスク共有や相互参照が難しいケースが多く、Cursor 2.0の恩恵を100%受けられない環境も多いのではないでしょうか。

非同期じゃないから、待ち時間が発生する

Composerモデルは確かに速いです。「ほとんどのターンを30秒未満で完了」というのは本当です。でも、それでも「待つ」必要があるんです。

エージェントが処理している間、基本的には待機することになります。並列で動かしても、結局「終わるまで待つ」というスタイルは変わりません。

一方で、完全に非同期で動くシステムであれば、エージェントが裏で作業している間に自分は別の作業を進められます。「Issueを投げておいて、後で結果を確認する」というワークフローが実現できるんです。

🚀 もっと自由な開発スタイルがあります

定額:既存のClaude ProやOpenAIプランをフル活用
並列:8つという制限なし、必要なだけエージェントを起動
非同期:エージェントが裏で作業中、あなたは他の仕事を進める
SelfHosted:自分のインフラで完全にコントロール

定額×非同期×並列×SelfHostedの開発スタイルを見る →

結局、何が最適なのか

Cursor 2.0は、確かに素晴らしいツールです。特に、チーム開発や、Cursorのエコシステムに完全にコミットできる環境であれば、その威力は絶大でしょう。

でも、私のように「すでに定額プランに入っている」「自分のインフラで開発したい」「非同期でもっと柔軟に動きたい」という人には、別の選択肢もあります。

それが、定額×非同期×並列×SelfHostedという開発スタイルです。

ClaudeCodeを使えば、既存のClaude ProやOpenAIの定額プランをそのまま活用できます。エージェントの数に制限はなく、完全に非同期でバックグラウンド実行できます。そして何より、自分のインフラ上で完全にコントロールできるんです。

まとめ:自分に合ったツールを選ぼう

Cursor 2.0は、間違いなく画期的なツールです。でも、すべての開発者にとって最適とは限りません。

あなたが:

  • すでに定額プランに加入している
  • コスト効率を重視している
  • SelfHostedな環境で開発したい
  • 完全な非同期処理を求めている
  • 並列数の制限なく、自由にエージェントを動かしたい

こんな要望を持っているなら、ClaudeCodeの「定額×非同期×並列×SelfHosted」スタイルが向いているかもしれません。

どちらが良い・悪いではなく、「自分の開発スタイルに合っているか」が大切です。ぜひ、両方を比較検討してみてください。

あなたに合った開発スタイルを見つけませんか?

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Cursor 2.0の実体験と、より柔軟な開発スタイルについて共有しました。

カテゴリ

AI開発

公開日

2025年10月30日

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